事故報告書は、業務中に発生した事故の詳細と対応策をまとめた文書です。しかし、初めて書く場合、どのように書けばよいのか、何を含めるべきなのか疑問ですよね。
この記事では、事故報告書の基本的な書き方から、含めるべき項目を幅広く解説します。実際の事故報告書の例文テンプレートをwordで無料ダウンロードもできるので、ぜひ活用してください。
事故報告書とは:定義と目的
事故報告書は、業務中に発生した事故の経緯と対応策をまとめた文書です。事故報告書の主な目的は以下の通りです。
- 事故の詳細を明確にする
- 対応策と再発防止策を明示する
- 経営陣や関係者に対して事故の状況を報告する
事故報告書の重要性
事故報告書を作成することは、二度と同じような事故を起こさないためにも非常に重要です。再発防止の他にも以下のような重要性があります。
- 社内の認識を統一する
- 法的な問題に備える
- 事故の再発を防ぐ
- 社内外への透明性を高める
提出対象となる事故の種類
事故報告書が必要とされる事故の種類は多岐にわたりますが、すべてのトラブルを報告していては大変です。事故報告書を提出する必要のある事象は以下のようなものがあります。
事故の種類 | 例 |
---|---|
交通事故 | 社用車の事故、通勤途中の事故 |
職場事故 | 転倒、機械によるケガ |
環境事故 | 化学物質の漏洩、火災 |
その他 | セキュリティ違反、データ漏洩 |
事故報告書の基本的な書き方
事故報告書を作成する際の基本的なポイントは、隠すことなく事実を正確に報告し、しかも簡潔に記述することです。作成の際には以下の要素を必ず含めましょう。
- 事故の発生日時と場所
- 関与した人物や物
- 事故の経緯と結果
- 対応策と再発防止策
時系列に沿った箇条書きの作成
事実を時系列に沿って箇条書きで整理することで、読者が状況を把握しやすくなります。例えば、以下のような書き方があります。
- 9:00 – 社用車で出発
- 9:30 – 交差点で信号待ち
- 9:31 – 後方からの衝突により事故発生
- 9:40 – 警察と救急車到着
- 10:00 – 事故現場の撮影と証言収集完了
このように時系列に沿った箇条書きを作成することで、事故の流れが一目でわかり、事実の正確性も担保されます。
事故報告書テンプレート(例文あり)
車両事故報告書
会社の車で交通事故を起こしてしまったときの事故報告書テンプレートです。事故に関係した人物や、損傷個所、事故の経緯と状況、事故をどのように処理したのか、などを詳細に記載します。
会社の車で自動車事故を起こした場合の別のパターンの事故報告書です。事故の経緯と状況、対応、損傷、事故の写真などの添付資料などを明記しています。
工場での事故報告書
工場の組み立てラインで、事故があった場合の報告書です。事故に関わった関係者から、事故の経緯や状況、負傷者がいた場合は、その状況、事故が起こった時の対応、今後の対策などを記載します。
架空の工場の塗装ラインで業務上の事故が発生した場合に作成する事故報告書wordテンプレートです。塗装作業中にスプレー缶が爆発するという事故を想定した内容になっています。
介護事故報告書
介護センターで問題があったときの事故報告書の例文テンプレートです。例文は、リハビリ室での歩行訓練中に転倒したときの報告になっています。事故の状況や経緯、事故による影響、今後の予防策などを記載します。
保育園での事故報告書
保育園で園児に事故があった場合の事故報告書テンプレートです。例文では、園庭で起こった事故について詳細を記載しています。事故の経緯や状況、対応や今後の予防策などを記載します。
関連の深いビジネス文書
始末書は個人の過誤を認め、反省する内容を含む文書です。一方、事故報告書は事故の詳細、原因、影響を客観的に記録する文書です。
始末書
まとめ
この記事では、事故報告書の書き方と例文つきの無料テンプレートを紹介しました。
最後に、事故報告書作成の重要なポイントを再確認しましょう。
- 事実を正確かつ簡潔に記述する
- 事故の発生状況、原因、被害状況を明確にする
- 事故に対する対応策と再発防止策を具体的に列挙する
これらのポイントを押さえることで、事故報告書はより完成度の高いものとなります。