「勤怠管理って面倒すぎる…。」月末になると、社員の出退勤を一つひとつ確認して手作業で集計。時間はかかるし、簡単なミスも出ますよね。
社員数が少ない小規模企業のうちは、エクセルで十分ですが、「自分でゼロから作るのは手間」「自動で集計する関数やデザインをどうしたらいいかわからない」という声も。
そこで本記事では、無料でダウンロードできるエクセル版の勤怠管理表テンプレートを、目的別に厳選してご紹介します。
「社員複数人の勤怠を一括管理したい」「個人でも使えるシンプルな表が欲しい」「月ごとに自動で日付が入ると便利」――そんな声に応えるラインナップです。
あなたの職場でも、「手間なく正確に」 勤怠管理ができる仕組みを整えてみてください。
勤怠管理表とは
勤怠管理表とは、従業員の出勤・退勤時刻、休日、遅刻、早退、休暇などの勤怠状況を記録するための表です。企業や組織は、この表を使用して、労働時間を正確に把握し、給与計算や人員配置、労働生産性の分析に役立てます。
活用の例として、一人の従業員が月に何時間働いたか、どれだけの時間が残業として計上されるべきか、月にどれぐらい欠勤したかなど、勤怠管理表でわかります。
エクセル勤怠管理表テンプレート
エクセルで作成した勤怠管理表のテンプレートです。それぞれのテンプレートは、右側にある「Excelダウンロード」ボタンから無料でダウンロード可能です。
基本の勤怠管理表(全従業員用)
このテンプレートは、私自身が中小企業の人事・総務として日々の勤怠集計を行う中で、「余計な装飾はいらない」「必要な項目だけをシンプルに管理したい」と感じた経験から作成したものです。
1行につき社員1名を記録し、1ヶ月分の出勤・退勤、有給・欠勤などの情報を手入力で管理できます。あえて自動計算は省いたので、自社の運用に合わせて自由にカスタマイズできます。
1ヶ月の勤怠管理表(シンプル)
出勤・退勤・休憩時間を入力するだけで、1か月分の稼働時間や勤務日数を自動計算できる勤怠管理テンプレートです。
人事・労務の現場での使用経験から、ミスの防止や集計の手間を減らせるように工夫されています。中小企業や個人事業主の勤怠管理におすすめです。
1ヶ月の勤怠管理表(集計)
実務経験をもとに作成した、日別の勤怠を記録・集計できるエクセルテンプレートです。出勤、欠勤、遅刻、早退などの勤怠状況を自動集計でき、通常・深夜・休日出勤といった残業時間も分類して管理できます。
従業員ごとの勤怠管理表
複数の従業員の勤怠状況を1つの表でまとめて管理できるエクセルテンプレートです。各従業員の出勤日数や残業時間、有給取得日数などを一覧で比較できるため、管理業務の効率化に役立ちます。実際の人事業務の経験をもとにしているため、現場で使いやすい構成になっています。
年間の勤怠管理表
1年間の勤怠状況を月ごとに記録・集計できるエクセルテンプレートです。月別の勤怠データを1つの表にまとめることで、年間の出勤傾向や有給取得状況を一目で把握できます。人事・労務の現場で実際に活用してきたもので、年間管理がしやすい設計です。
エクセル勤怠表の作り方|基本と計算式
エクセルが多少使える方であれば、テンプレートを元に自社用にカスタマイズするのもおすすめです。
VBAやマクロを使って複雑なシートを作る必要はありません。複雑なシステムが必要になった場合には、クラウド型の顧客管理システムを使ったほうがコスト的にも効率的にもはるかにいいでしょう。
勤怠表に必要な基本項目
勤怠管理表に必要な項目は、主に以下のようなものです。ここから、自社に必要なものをピックアップしたり、追加したりしてオリジナルの勤怠管理表を作成します。
- 社員No
- 氏名
- 所属
- 出勤時間
- 退勤時間
- 休憩時間
- 残業時間
- 勤務時間
- 備考
勤務時間の自動計算式
勤怠管理で、自動計算できる箇所は「勤務時間」と「それぞれの月の合計」です。
勤務時間 = 退勤時間 – 出勤時間 – 休息時間
月間合計の自動集計(SUM関数)
それぞれの月の合計は、SUM関数を使って計算します。
=SUM(1日目のセル:月末のセル)
例えば図のように1日~31日までのセルがD7~D37までの場合は、=SUM(D7:D37) になります。
システム導入との比較|どこまでエクセルで対応できる?
エクセルでの勤怠管理は少人数のうちは十分に対応できますが、以下のような状況になれば、システム導入(クラウド型の勤怠管理サービス(月額制)や、業務管理システム)も視野に入れましょう。
- 従業員が10人を超え、管理が煩雑
- リモート勤務やシフト制などが複雑化
- 給与計算や労務管理まで一元化したい
まとめ|エクセルで始める勤怠管理がコスパ最強
勤怠管理は、業務の基本でありながら、意外と手間がかかる分野です。特に会社の立ち上げ期や従業員数が少ない間は、エクセルで管理するのが最も現実的です。
まずは本記事のテンプレートを活用し、自社に合う形にカスタマイズしてみましょう。
運営者について(テンプレート作成の背景)
このテンプレートは、中小企業や個人事業主の現場で「すぐに使える」「迷わず導入できる」勤怠管理の仕組みを提供したいという思いから作成しました。
運営者である私は、システム開発を通じて業務効率化・帳票設計を20年以上、50社以上の企業支援を行ってきました。
特に、社員10名以下の小規模事業者様にとって、「複雑なシステムよりも、シンプルで柔軟なExcel管理」の方が現実的であることを数多くの現場で体感してきました。
実際、人手不足の中で限られたリソースで正確な勤怠を管理しなければならないというご相談を数多くいただいており、そのたびに「カスタマイズ性が高く・導入コストゼロ」のExcelテンプレートが求められていました。
このページで紹介しているテンプレートも、実際の現場の声をもとに何度も改善を重ねたものです。すべてのテンプレートが無料でご利用いただけますので、ぜひダウンロードして業務改善にお役立てください。
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